●制作 岡崎製菓&あるマート
●氷の節句・・・水無月(みなづき) 室町時代、宮中では旧暦の6月1日に、冬に貯蔵しておいた貴重な氷を氷室(ひむろ)から取り寄せ、暑さをしのぐ行事が行なわれていたといいます。 また、今日でも京都では、1年のちょうど折り返し時点の6月30日に無病息災を祈願する神事が行なわれています。「水無月の祓い」とも呼ばれる神事「夏越祓(なごしのはらえ)」の日に、和菓子の「水無月」を食べます。 水無月の外郎(ういろう)は、当時庶民には口にできなかった氷室の「氷」をあらわし(※)、上部にある小豆は悪魔祓いの意味を示します。 (※当時、氷室の氷を食すると夏痩せしないと言われていたようです。しかし、そのような貴重品が庶民の口に入るはずは無く、貴族にならって、外郎を使用し、氷室の氷片に見立て、氷の代わりとしたそうです。)
シックながらも濡れ光るボディとアクセントの小豆に、だれがそんな物語を創造するでしょう?
季節を知らせ、涼を彩る。 日本の古きを今に伝える。
一年の折り返しに、水無月。 日本の文化を楽しめる、そんな和菓子です。